(29)「大日本帝国憲法」

憲法草案(1886-88)

伊藤博文井上毅・伊東巳代治・金子堅太郎らとともに、ドイツ人顧問のロエスレルやモッセの助言を受けて憲法と付属諸法令を起草した

□完成した憲法草案は枢密院(1888年設置)で天皇臨席のもとに非公開で審議された

伊藤博文は首相を辞して枢密院議長となった

・枢密院は憲法制定後も天皇の諮問機関として位置づけられた(憲法で規定)

 

大日本帝国憲法明治憲法)発布(1889)

□発布日は2月11日(紀元節

□7章76条

天皇が定め、国民に与えるかたちの欽定憲法

 

天皇

□神聖不可侵であり、国家の元首として統治権を総攬する存在

□陸海軍の統帥・宣戦・講和・条約締結・緊急勅令発布などの天皇大権を保持

天皇大権は議会の権限外

・陸海軍の統帥権は内閣からも独立して天皇に直属(統帥権の独立)

憲法と同時に皇室典範を制定

皇位の継承などを規定、摂政を復活