(12)「行政の改革」

①官制改革

版籍奉還の際、祭政一致の方針から、大宝令にならって神祇官太政官の上に置き、太政官のもとに各省(民部省・大蔵省・兵部省刑部省宮内省・外務省)を置いた(1869)

廃藩置県後、太政官を正院・左院・右院の三院制とした(1871)

・正院のもとに各省を置いた

・正院は太政大臣左大臣・右大臣・参議で構成

・左院は立法諮問機関

・右院は各省の長官(卿)・次官(大輔)で構成

民部省を廃止(1871)・神祇官を改めて神祇省とした(1871)

・翌年(1872)、神祇省を改めて教部省とした(1877年に廃止)

□薩摩・長州・土佐・肥前の出身者(とりわけ薩長が中心)を主力とする藩閥政府が形成されていった

 

②軍事制度

廃藩置県で各藩の藩兵を解散し、兵権を兵部省に集中させた

・藩兵の一部は各地の鎮台に配属された

御親兵を、天皇を警護する近衛兵とした(1872)

兵部省を改め、陸軍省海軍省とした(1872)

□徴兵告諭で徴兵制の実施を表明(1872)

□徴兵令を公布(1873)

・満20歳以上の男子が対象(国民皆兵が原則)

・官吏、学生、戸主とその跡継ぎ、代人料270円を納める者などは免役された

血税一揆(徴兵反対一揆・1873-74)

・徴兵告諭に「西人之ヲ称シテ血税ト云フ」「其生血ヲ以テ国ニ報ズル」とあり、血税反対をうったえたことが名前の由来

□徴兵制度は大村益次郎(1869年に死去)が立案し、山県有朋が実現した

 

③警察制度

内務省1873年設置)が警察組織を統轄

□警視庁を設置(1874):邏卒を巡査に改称した