(2)「開国後の貿易とその影響」
貿易開始
□横浜・長崎・箱館で貿易を開始(1859)
・横浜が中心
□イギリスとの取引が最も多かった
□輸出品:①生糸②茶③蚕卵紙
□輸入品:①毛織物②綿織物③武器
□綿織物の輸入が農村の手紡や綿織物業を圧迫した
□生糸が大量に輸出されたため、国内の絹織物業が打撃を受けた
□在郷商人が問屋を介さずに直接居留地へ商品を送る商業の仕組みが出てきた
□外国に商品を売る商人を売込商、外国から商品を買う商人を引取商という
□最初は大幅な輸出超過 ⇒ 物価上昇
・のちに輸入超過に転じた
江戸五品廻送令(1860)
□雑穀・水油(菜種油のこと)・臘・呉服・生糸の5品は、江戸の問屋を経てから輸出することとした
・物価上昇は抑えられなかった
金の流出
□金銀の交換比率
・日本では 1:15 (金1に対して銀15)
・外国では 1:5 (金1に対して銀5)
□外国人は日本に銀貨を持ち込み、金貨を安く手に入れた(10万両以上の金貨が流出)
□万延貨幣改鋳(1860)
・幕府は金の流出を防ぐため、大幅に品質を下げた万延小判に金貨を改鋳した
・貨幣の価値が下がり物価上昇に拍車がかかった
□物価上昇が庶民の生活を苦しめ、攘夷運動の一因となった