(10)「新政府による政治の始まり」
①五箇条の誓文(1868)
□明治天皇が天地の神々に誓約するという形式で新政府の方針を発表
□公議世論の尊重、開国和親などの方針を示した
□由利公正・福岡孝弟が「列侯会議ヲ興シ」としていた部分を木戸孝允が「広ク会議ヲ興シ」と修正した
②五榜の掲示(1868)
□高札で儒教的な道徳などを説いた
□キリスト教を禁止
③政体書(1868)
□五箇条の誓文の方針を官制に具体化したもの
□アメリカ合衆国憲法を参考に三権分立制を取り入れ、4年ごとに高級官吏を互選で交代させることとしたが、実際には不徹底なものであった
④政体書に基づく官制(1868)
□太政官(中央政府)のもとに議政官(立法)・行政官(行政)・刑法官(司法)を置いた
□議政官は議定・参与で組織される上局と、貢士(各府県・各藩からの選出者)で組織される下局で構成
・のちに下局に代わって公議所が設置され(1869)、さらに集議院に改められた(1869)
□行政官は神祇官・会計官・軍務官・外国官を統轄
□府藩県三治制
・旧幕府領や旧幕府側であった藩の領地を没収して新政府の直轄地とし、府と県を置いた
⑤改元と遷都
□江戸を東京と改めた(1868)
□元号を明治に改めた(1868)
□京都から東京に首都を移した(1869)
□新政府の一連の改革は「御一新」・「維新」とよばれた